老人疑似体験
 1月30日、ゲストティーチャーをお招きして,老人疑似体験を行いました。
 来月ウエルコートみづほを訪問しますが、今回の体験を通して,少しでもお年寄りの気持ちに近づいて、お年寄りの方々が本当に喜んでくださるのはどんなことなのかを考えるきっかけになればと思います。
 さて、実際のところはどのような時間になったのでしょうか。
 講師の高野晃伸さんに、老人疑似体験についての心構えを聞きました。
 老人に対する、私達のイメージと、その実際の違いを、具体物を使って説明していただきました。
 老人は,いろいろな知識が、いっぱい詰まった状態。だから、少しの衝撃で破裂してしまうことがある。
「そんな時、私たちは何ができますか?」
「うわ!重たいよ!」
「腕も足も曲がらないよ。」
体にかかる負担が一つずつ増えるたび,子どもたちは驚きを隠せません。
階段を上るときに、足が上がらない、降りるのがこわい、一度倒れてしまうと、なかなか起き上がれない。
予想以上の動きにくさに、ただただ戸惑う子どもたち。
もう一つのグループは,お年寄りの視界を体験。やかんからコップに水を注ぎ、そして本を読みました。
「もうちょっとだろ?」「あふれてるんだよ!」「うわー止められないよ!」
思うように手が言うことを聞きません。
「疲れちゃうよ!もう読みたくない!」
たったの1ページすら、本を読むことができない児童もいました。
普段体を動かすことに何も考えなく過ごしてきた子どもたちにとって、今回の体験は驚きの連続でした。
「何か一つのことをするだけで、こんなに大変だなんて知りませんでした。」
「今日ぼくたちは1回だけの体験だけど、これが毎日ということの大変さを考えさせられました。」
「これからは席をゆずったりできるだけお手伝いをしようと思います。」
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「笑顔で握手をすることが、おじいさんやおばあさんにとってとてもうれしいことなんです。
どうか、たくさんの人と、ふれあってきてください。」
今年度のウエルコート訪問で、子どもたちはどんな笑顔を見せてくれるでしょうか。