校長室から

平成19年3月

                        3月23(金)【平成18年度修了式】
 本日、1〜5年生307名の児童に修了証を渡し、平成18年度も無事終えることができました。
 この1年間の子どもたちの成長ぶりは、身長や体重のように数値で計れる部分もあれば、「心」の成長のように数値で表せない部分もあります。
 今年度、私がことあるごとに子どもたちに訴えてきたのは、「心」に関わる部分です。昨秋は、社会問題として「いじめ問題」がクローズアップされました。『嫌な言葉を閉じ込める袋』も、『温かい話を入れるボックス』も、子どもたちは真剣に受け止めてくれました。「真に価値ある言葉」を理解し、積極的にそれを使ってコミュニケーションしていくことの大切さを、子どもたちは肌で感じてくれました。純真で、素直な浅井北小の子どもたちの心は、さらに輝きを増したと思っています。
 この子どもたちの成長を支えていただいた保護者・ご家族の皆様、そして地域の皆様に感謝申し上げます。1年間、大変ありがとうございました。
                        3月22(木)【桜】
 71名の6年生が巣立ったあとの学校は、どこか寂しく、物足りなさを感じます。
 1〜5年生は、最後の授業日。明日で1年間過ごした学級ともお別れです。今日は、この1年の学級の歴史を振り返ったり、学年や学級の団結を確認するためのレクリエーション活動をしたり……どの学級も名残りを惜しんでいました。
 先週の寒の戻りで縮み上がっていた正門脇の桜も、しだいに暖かさが戻ってきた今週は、ずいぶん蕾が膨らみ、開花間近を感じさせています。よ〜く眺めてみると、ほのかなピンク色も見えます。このところ、各地から開花宣言の便りが聞かれますが、本校の桜は、「今しばらくお待ちください。」といったところです。この調子なら、新年度の入学式まで散らず持ちこたえてくれるでしょうか。
                        3月20(火)【祝・第60回卒業式】
 うららかな春の日差しの中、第60回卒業式が行われました。
 昨日まで心配されたカゼによる欠席者もなく、71名の卒業生全員が参加できました。厳かな中にも和らぎある雰囲気に包まれた式場。在校生、職員、保護者、来賓の方々の温かな眼差しを受けながら、71名が立派に巣立つことができました。
 担任の先生最後の指名に応える大きな声、大きく胸を張って証書を受け取る姿、一語一語に情感のこもった別れの言葉、あふれる涙をぬぐうこともなく歌い上げた別れの歌……すべてが感動的で、私も壇上で涙があふれてくるのをおさえることができませんでした。
 今日、式場でお話したイチロー選手の言葉。「小さなことを重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道です。」中学校生活を送る中で、いろいろ迷ったり悩んだりする時もあると思います。そんな時、思い起こしてください。遠いゴールだけを見つめると、気がめいったり、やる気がしぼんだりします。しかし、小さな「今できること」を地道に進めていけば、必ずゴールに近づきます。
 71名の卒業生のみなさん、夢と目標を持って、がんばってください。
                        3月16(金)【かぜ予防策を十分に!】
 かぜ(インフルエンザを含む)による欠席者が本日は急増しました。全校で45名。欠席者が多かったのは、6年2組(13人)・5年2組(7人)・2年2組(10人)です。現在、近隣の小学校も、かぜによる欠席者が急増しているとのことです。健康を維持している子どもたちも、予防策をしっかり実践してほしいと思います。
 子どもたちの体調を考慮し、本日予定していた卒業式予行と卒業記念品授与式を中止し、19日(月)に延期しました。現在、欠席している子どもたちの、一刻も早い快復を祈らずにはおれません。
明日・明後日も不要の外出は避け、休養に努めてほしいと思います。19日も決して無理をせず、20日の卒業式に6年生全員が出席できるよう祈っています
                        3月15(木)【かぜに気をつけて!】
 3月も早、月半ば。来週の卒業式、修了式が間近に迫ってきました。
 ただひとつ心配なのは、6年生を中心に、ここ数日、かぜによる欠席者の増加が見られることです。せっかくの晴れ舞台に、インフルエンザやかぜで出席できないとなっては大変です。学校では、『うがい・手洗い・換気』に気をつけて生活させていますが、各家庭でも十分な予防策をお願いいたします。明日は、出席者の様子によっては、一部の学級の午後の授業をカットし、休養に努めさせるなどの措置を講ずるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。(そのような場合には、携帯電話による一斉配信メールを活用してお知らせします。)
 また、どの学年の子どもたちも、朝起きた時に体調がすぐれない時は、決して無理をさせず、早めに医師の診断を受けるようにしてください。また、土・日の過ごし方にも気をつけ、人ごみを避けたり、十分な休養と栄養をとらせたりしてください。
                        3月14(水)【卒業式式場づくり】
 今朝は、風は冷たいものの、暖かな日差しが気持ちよい朝でした。
 このところ毎日、屋内運動場からは、卒業式の練習をする声が聞こえてきます。そして、式で歌う歌のハーモニーが、だんだん整い、より美しくなってきています。
 今日は卒業式の会場が本格的につくられました。会場内周囲に紅白幕が張られ、椅子や机が並び、6年生がその上を歩く赤い絨毯が敷かれると、いよいよ卒業式が近づいたことが実感できます。
 子どもたちが帰った後も、先生方は忙しく仕上げの作業を行いました。「この敷物のしわが気になる!」「保護者の方々の椅子の位置は、ここでいいのか?」「国旗や市旗の位置は?」……ひとつひとつに念を入れて。卒業式は、6年生の子どもたちの晴れ舞台。その舞台裏では、在校生や職員が一生懸命に動いています。
 陰と陽……強い光で輝きが強いほど、陰は色濃くできるものです。逆に言えば、陰が強いほど、陽はその輝きを増すのです。
 みんなが支えてる。大いに輝け!6年生! 
                        3月13日(火)【心を込めて】
 今朝、いつものように正門に立ち、登校してくる子どもたちを迎えていると、登校してきた6年生が、竹箒やくさみ、塵取り、トンボなどを持って、あちらこちらの清掃を始めました。学校に対する感謝の気持ちを行動で表してくれる6年生、さすがです。
 5時間目、卒業式当日に6年生の胸を飾るコサージュを5年生がつくっていました。PTAのお母さん方や担任の先生の指導を受けて、一つ一つ、ていねいに作業を進めていました。いくつかの細かな部品を組み合わせ、式当日の6年生の姿を思い描きながら、心を込めてのコサージュ作り。これも、先輩から受け継いできた浅井北小の伝統です。
 一つ一つのことがらに心を込めることの大切さ。それを、子どもたちが一年間のさまざまな節目ごとに考え、身体を使って行動化していくことの意義は、とても大きいと学校は考えています。また、そういう「場」がなければ、子どもたちの成長の機会はありえません。
                        3月12日(月)【6年生を送る会】
 5時間目に「6年生を送る会」を開催しました。
 1年生から4年生の出し物に続いて、5年生の出し物は、パソコンのプレゼンテーションソフトを使ったスライドショウ。6年生のこれまでの歩みを、大写しの写真で綴りました。途中、6年生の子どもたちの幼少時代の写真が何枚もあり、今の顔と見比べると、「へー!こんなに成長したんだ!」と実感できる写真ばかりでした。また、浅井北小入学以来の写真もたくさん出てきて、詰めかけた保護者の方々からも大きな歓声が上がりました。5年生の趣向を凝らした出し物に感激する6年生でした。
 6年生からはお礼の歌と言葉。素晴らしい歌声に、在校生は感動しました。
 開始から最後まで、温かい雰囲気に包まれた会場。裏方の皆さん、本当にありがとうございました。
                        3月10日(土)【込められた願い】
 12日(月)の「6年生を送る会」の際、卒業生に贈る予定の色紙を書き上げました。
 それぞれの子どもたちの名前から一文字選んで、「古代文字」で書きました。名前、特に漢字の場合には、その文字の中に、名付けた人のメッセージが込められています。そのメッセージ、案外知らない子もいます。ぜひ伝えてあげてください。
 例えば、『貴』という文字には「身分が高いさま。上品で美しいさま。」という意味があります。『香』という文字には「におい。現代では、良いにおいをさすことが多い。 美しい色つや。光沢。」という意味があります。だれの名前にも、これから人生の荒波に立ち向かう時、ぜひ「こうあってほしい」という願いが、そういった漢字の持つ意味を通して込められているのです。
 自分の名前に託された意味を忘れないで中学校生活を送ってほしい、そんな思いで、卒業生一人一人の名前の一文字を書かせていただきました。
                        3月 9日(金)【卒業式に向けて】
 卒業式に向けての練習が本格化しています。
 卒業証書授与などの儀式的な部分も大切ですが、卒業生・在校生・保護者・職員・来賓……参加するすべての人々の、それぞれの思いが込められ、それらが式場を包む雰囲気の中にかもし出される、そんな式にできたらいいなあと思います。とりわけ、子どもたちが歌う歌は、歌詞やメロディーの中に、さまざまな思いが込められています。
 今年の卒業式の歌は、@『BELIEVE』(ビリーブ)、A『最後のチャイム』、B『流れゆく雲を見つめて』の3曲です。子どもたちは、指導の先生が指摘するポイントを、一生懸命につかみながら、思いを伝えるための歌い方ができるように練習しています。きっと本番では、歌う人と聴く人が一体となった歌になることと思います。どうぞ、ご期待ください!
                        3月 8日(木)【児童会役員選挙】
 5時間目、3〜5年生が参加して、来年度前期の児童会役員選挙が行われました。
 屋内運動場で、まずは立会演説会。立候補者が立候補に至った自分の思いや考えを順々に訴えました。最近流行となった「マニフェスト」ばりの公約を掲げる子どもたち。どの立候補者も、子どもたちの日常生活の現状を把握する目をしっかり持ち、どうすれば解決に向かうのか、アプローチの方法まで考えています。
 「あいさつをもっと活発にできるようにするには」、「廊下歩行の様子が良くなるようにするには」、「もっとみんなが仲良くなるようにするには」……すばらしいアイデアが次々に発表されました。この立会演説会で意中の候補者を絞り込み、各教室で投票に移りました。
 だれが当選しても、きっとよりよい学校にしてくれることでしょう。楽しみです。
                        3月 7日(水)【中学校卒業式】
 今日は、本校の卒業生がお世話になった浅井中学校の卒業式に出席しました。
 厳かな中にも、温かな雰囲気が漂う式場。少々底冷えのする日でしたが、中学校3年間、そして義務教育9年間の課程を終えた229名の卒業生が、胸を張って卒業証書を受け取っていました。
 卒業式の歌は、まず在校生から「乾いた空に続く坂道…いつかは 皆 旅立つ それぞれの道を歩いていく…」の『夢をあきらめないで』。続いて、卒業生から「花の色 雲の影…いざさらば さらば先生 いざさらば さらば友よ」の『巣立ちの歌』。多くの卒業生の目には涙、涙の合唱でした。そして『仰げば尊し』。3年間の思い出が脳裏を駆け巡る瞬間。私も思いのこもった中学生の歌声を聞きながら感動を覚えました。
 卒業生の中には、すでに進路が決定した子もいれば、まだ来週に公立高校の入試を控えた子も大勢います。それぞれの進路での活躍をお祈りします。
 本日はおめでとうございました。
                        3月 6日(火)【お別れ授業】
 卒業式まで残り少ない日数になってきました。
 今日は、6年生の子どもたちと1時間過ごさせていただきました。卒業を迎えるにあたって、ぜひ考えてほしいことや考えなければいけないことを話し合いました。
 私たちは、この世に生を授かってから今まで、決して自分ひとりの力で育ってきたわけではありません。父母はもちろん、自分を取り巻く家族、親戚,、地域の人々。保育園・幼稚園の先生。小学校入学から今まで支えてくれた先生たち。サッカーや野球などのスポーツの指導者の人々。……これまでの12年間の中で、いろいろな人と出会い、その人々から教えられたり、ほめられたり、叱られたりしながら成長し、今があるのです。
 卒業式は、周囲が卒業生をお祝いする会であると同時に、卒業生が今まで関わっていただいた方々に「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える会。キラキラとした瞳で私の話を最後まで聴いてくれた6年生のみなさん、ありがとう!
                        3月 5日(月)【リサイクル】
 今日から、本校のボランティアグループ・キャッツハンドの皆さんによる『算数セットリサイクル』が行われています。
 低学年で使用する数え棒やおはじき、お金、時計などが入った『算数セット』。以前は、新入学の時に全員の子どもたちに購入してもらっていました。しかし、必要がなくなったとき、セットの中に入っているものの多くは、まだまだ使えるのに、捨てられる運命にありました。そこで、数年前から、呼びかけに応じて提供していただいた「まだ使えるもの」を「リサイクル品」として活用しています。現在の1・2年生は、この『リサイクル算数セット』で勉強しています。
 キャッツハンドの皆さんには、現在の3年生から提供されたものを整理し、来年度の1年生が使えるように準備していただいています。ご協力、ありがとうございます。
 学校でも、各家庭でも、「もったいない」という発想を、今後もさらに発揮していきたいと思います。
                        3月 2日(金)【パンジー】
 朝夕のジャンパーやコート、日中の上着が必要ないほどの暖かさです。
 卒業式の会場を彩るパンジーの鉢植え。この鉢植えは、卒業式当日、会場の都合で参加できない1〜3年生が、6年生へのお祝いの気持ちを花に託そうと、これまで水遣りなどの管理を続けてきたものです。
 最近まで、咲いた花を摘みながら、卒業式当日に満開となるよう調整していました。暖冬の影響で、すでにたくさんの花を咲かせてきたので、例年になく摘む量が多く、これ以上摘むともう咲かないのではないかと心配していました。しかし、このところ次々に大きな花をつけ始めています。今後は、調整用に花を摘むこともなく、鉢いっぱいに咲かせたいと思います。
 ところで、今週の子どもたちの「基礎学力定着」への取り組みはいかがでしたでしょうか。来週は算数です。内容は、「やればできる」学習ばかりです。子どもたちのやる気と根気を育てるためにも、ご家庭での励ましをよろしくお願いいたします。
                        3月 1日(木)【弥生】
 春、弥生3月。
 学校の遠く西方には伊吹山が望めます。今の時期は、例年ならまだまだ真っ白に雪を頂く伊吹山も、今年は一部に雪が残るのみ。そんなところからも、改めて暖冬であることを感じました。
 6年生の子どもたちにとっては、いよいよカウントダウンの日々です。学校全体も、「6年生を送る会」(12日)や「卒業式」(20日)に向かっての準備がすでに始まっています。私自身も、6年生に贈る色紙書きや卒業証書の揮毫、来週に迫った6年生への特設授業の構想など、一つ一つに「心」を込めながら、残りの日々を大切にしていこうと思っています。