平成18年度奥小学校PTA会長挨拶文
鈴木 洋志
家庭の教育力の再生
〜「しつけ」は良い習慣を身につけさせてあげることから〜
奥小っ子の元気なエネルギーをもらって、PTA活動に一年間邁進できたこと
に子どもたちの成長しようとする大きな力を強く感じます。その力を我々親が
更に引き出し、伸ばしてあげることが大切であると改めて実感した一年でした。
その基本となるのが、家庭での教育力の再生であると思います。
我々親が子どもに良かれと思って発する言葉や行動が、実はその成長しようと
する力を妨げてはいませんか。
私たち親は、子どもをつい甘やかせてはいませんか。子どもの言いなりになっ
ていませんか。子どもについ感情的に怒ってしまっていませんか。子どもとの
心のキャッチボールができていますか。子どもと感動を共有できていますか。
子どもの人格形成は、三歳〜十二歳までで出来上がると言われております。
その時期に関わる親の影響力を強く受け、子どもたちが人格形成されていくな
らば、未来ある子どもたちの人生にとって、我々親としての重責を自覚せざる
を得ません。
人格者とは、良い習慣(あいさつ・身だしなみ・言葉使い・相手のことを思い
やる態度等)を身につけた人のことを言います。
その良い習慣を身につけるための「しつけ」は、子どもたちが最も信頼でき
る場において、その効果が発揮されます。そして、そのことが身につくように
認めたりほめたりしながら、根気よく繰り返し、愛情をもって接してあげるこ
とが大切です。
現在の社会の風潮は、つい学校教育の責任を追及しがちであります。せめて
奥小学校においては、学校教育を信頼し、子どもたちの基本的なしつけについてはそれぞれの家庭がしっかりと責任をもち、相互信頼の絆で、子どもたちの
身近な応援団として、引き続き成長する力を育んでいきたいと思います。
本年、PTA活動を通じ、多数の皆様にご参加・ご協力を頂きましたことを
深く感謝申し上げると共に厚く御礼申し上げます。
.
〜自分の可能性を信じて羽ばたこう〜
アヒルの子どもとして育ったハクチョウの子は、自分をアヒルだと思い込ん
でいた。みんなと違う劣ったアヒルだと思っていた。
みんなと同じようになりたいのになれない自分が悲しかった。もし、他のアヒルたちに仲間はずれにされなかったら、そのアヒルの子は一生、アヒルで終わっただろう。自分が本当は、ハクチョウであるとは知らないで。
インドに古くから伝わるヨガの説くところでは、わたしたち人間が犯す最大
の過ちは、自分で自分を小さくしてしまうことだという。
最新の脳科学は、わたしたちが通常使っている脳の機能は、その潜在力のわ
ずか2%にすぎないと推測する。
自分にはまだまだ可能性がある。きっと今の自分には思いもよらないほどの
可能性がある。「ふつうは」「みんなは」といった尺度では測りきれない可能性
がある。それを信じたものだけが、自分がハクチョウであることに気づき、そ
の優雅な姿で、大空へと羽ばたく。
さあみんな、自分の可能性を信じて羽ばたこう。奥小学校の卒業生の誇りを
胸に・・・・・。
地域コミュニティの再生
〜江戸文化に学ぶ奥町連区長屋大作戦〜
そんなに遠くない昔の江戸時代の文化に「うかつ謝り」という風潮が、小さな
まちにはあったそうです。「うかつ謝り」とは、足を踏んだ方はもちろん謝り、
足を踏まれた方も「ぼんやりしていて足を踏まれたこちらもうかつでした。」と
謝る。あるいは、「傘かしげ」といって、雨が降る日に狭い路地をすれ違う時に
お互いに傘を反対側に傾けあう。そんな「思いやりの文化」が、江戸時代では
長屋でひしめきあうように暮らしていた庶民の間で、自然と発達していました。
現代の我々の文化は、果たしてどうでしょうか。肩が触れれば、にらみ合い、
足を踏もうものなら、どやされかねない。廻りの迷惑を省みない携帯電話や音
楽ヘッドホーンなどの騒音。クルマに乗れば、われ先にと無理に割り込むドラ
イバーの姿。自分本位で、相手をちょっと思いやる行動ができない大人が増え
てしまったような気がします。そんな大人を子どもたちは、身近で見ています。
この地域の青少年の健全育成を考えた時、せめて我々大人たちが、しっかり
とその手本を見せることにより、元々持っていた「江戸しぐさ」のような美し
い文化を再生していきたいものです。
奥町連区は東西に細長い江戸時代の長屋にも似た地域でもあり、そんな文化
を再生させる土壌が元々あるはずです。いや、小さなコミュニティではすでに
再生されているのかもしれません。幼稚園や保育園の園児を送った後のお母さんたちの井戸端会議での育児相談会やおじいちゃんやおばあちゃんの帰宅する
小学生の孫を見守る姿の中に垣間見ることができます。
そんな小さなコミニュティから発信される「思いやりの文化」が、奥町連区
全体に広がった時に美しい文化を備え持った「地域コミュニティ」が再生され、
青少年の健全育成推進の一助になるのではないでしょうか。
こころの共育とは〜?
「なんで、うちの子が学校のトイレ掃除をやらないといけないんですか〜
家でも、そんな事やらせたこともないのに〜トイレ掃除なんかやらせないで下さい。」
と学校へ親から苦情の電話が入る。(奥小学校ではありません。)
皆さんは、どう思われますか?子どもの教育の原点は、家庭でのしつけにあります。
学校は、基礎知識を学習する場でありますが、社会性を身につける場でもあります。
PTA活動は、子どもたちのことを第一に考え、親と先生が協働しながら、推進していかなければなりません。
我々は、子どもたちの身近な応援団として、側面からサポートしながら、子どもたちの自主性を育んでいかなければなりません。
まず、そのためには、我々、親の世代が子どもたちの手本となるべく、何度も言って聞かせることより、
ひとつの行動で示してあげることが大切ではないでしょうか。
そして、また、我々が子どもたちから教えられることもきっとたくさんあることでしょう。
共育とは、子どもたちを上から教え育てるのではなく、共に育むことにより成り立つのかもしれません。
教育とは英語で「EDUCATION」と言いますが、本来の語源は、「良いものを引き出す」と言います。
子どもたちの良いところを誉め、良いところを引き出し、伸ばしてあげることが我々の使命なのかもしれません。
子どもは親の鏡であり、地域の宝でもあります。
奥小学校の子どもたちの瞳輝く笑顔のために、本年、皆様と活動を共にしていきたいと思っております。
どうぞ、皆様のご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
〜はきものをそろえる〜
はきものをそろえると心もそろう
心がそろうと、はきものもそろう
ぬぐ時に、そろえておくと
はく時に、心が乱れない
誰かが、乱しておいたら
だまって、そろえておいてあげよう
そうすればきっと
奥小学校のみんなの心もそろうでしょう