校長室から
                              10月31日(火)【実りの秋】
 このところ日中は強い日差しで、とても晩秋とは思えないほどですが、朝晩の冷え込みや落葉からは十分に秋の深まりが感じられます。
 今日は、1年生が畑のサツマイモ掘り。葉やつるを整理し、一斉に掘り始めると、あちらこちらから大きな歓声が上がりました。肥えた土地ではありませんが、結構太くて大きなサツマイモが収穫できました。
 子どもたちは、土の感触を味わいながら、次々に掘り出されるサツマイモに実りの秋を実感しました。(早く食べたいな!)
                              10月30日(月)【心つなぐもの】
 校長室に、色づき始めたカエデ(モミジ?)の盆栽が一鉢。これは、ある方からいただいたものです。ある方とは……。
 夏休み前から始まり、ようやく終了にこぎつけた南舎耐震工事。約4ヶ月にわたる工事の間、猛暑の中、あるいは雨の中、工事車両が入るたびに、児童の安全確保のために立っていただいたガードマンさんがいます。ふだんは、正門に立ち、工事車両の出入りのみならず、子どもたちの登下校の安全確保、あるいは来校者のために門扉の開閉、学校公開日の保護者案内までしていただきました。時には、正門付近の清掃まで。
 そんなガードマンさんと、私は毎日のように会話して来ました。子どもたちを見つめる目は、いつも優しく、愛情にあふれていました。聞けば、お孫さんも小学生だとか。孫を見つめるような目で、本校の子どもたちを見ていただいていました。ありがとうございました。
 先週金曜日、「今日でお別れですね。お近くにお越しの時は、ぜひお立ち寄りください。」と声をかけると、趣味で育てられた盆栽を一鉢、記念に置いていかれました。
 今朝、盆栽に「おはよう」と声をかけました。これまでガードマンさんにかけてきたように。
                              10月28日(土)【やった!ベスト4進出】
 秋晴れの下、サッカー選手権大会が光明寺公園球技場で行われました。先週の試合で勝ち上がった子どもたちは、3回戦で中島小と対戦しました。各ポジションの連携がうまくいき、思い通りの試合展開で、4:0で快勝。
 午後の準々決勝の対戦相手は大徳小。大徳小は、なかなか個人技が優れ、パス回しやボールに対する寄せが速く、さすが優勝候補の呼び声が高いチームでした。押されぎみの試合展開で、ヒヤリとする場面もいくつかありましたが、少ないチャンスをものにして、1:0で勝利を収めることができました。そして、ベスト4に進出できました。
 日差しが強く、大変暑い日でしたが、大勢の保護者の方々に大声援を送っていただいたり、アドバイスを送っていただいたりしました。また、選手の脚にテーピングを施していただいたお父さんもみえました。選手へのご支援、ありがとうございました。
 来週は、いよいよ準決勝。選手のひたむきなプレーに期待します。
 
                              10月27日(金)【調理実習】
 学校公開週間最終日。6年生の家庭科、調理実習をのぞいてみました。
 『家族の喜ぶおかず』として、班で相談して決めたメニュー「野菜のベーコン巻き」・「ジャーマンポテト」・「きんぴらゴボウ」・「ジャガイモとベーコンのホイル焼き」・「焼きそば」にそれぞれ挑戦しました。
 包丁や皮むき器を使ったジャガイモの皮むき。手つきは、おっかなびっくりで、見ているほうがハラハラします。参観中のお母さんからは、見かねてアドバイスが飛びました。男女に限らず、いつかは、ファーストフードに頼らず、すべて自分の手で料理を作る時が来ます。とにかく、やってみなければ上手にはなりません。
 この経験を生かして、ぜひ家庭でも台所に立つ子どもたちであってほしいものです。作る苦労を知ることが、感謝の気持ちを育てます。
(各班の料理を一口ずつ味わいました。意外に(?)、なかなか美味しい味付けでした!ごちそうさま!) 
                              10月26日(木)A【ホタルは今】
 6月に幻想的な光を放っていたホタル。その次世代は今、どうしているのでしょうか?
 ホタルの幼虫は、成虫からは、ちょっと想像できないような姿・形をしています。現在、5年生の子どもたちの手によって、幼虫は飼育用の水槽の中で、すくすくと育っています。食欲旺盛で、右の写真のように、餌のタニシが見えなくなるほど集まって、さかんに食べています。
 授業参観の途中に水槽をのぞかれた方は、少々気味悪がってみえましたが、来年の初夏には、また多くの人を魅了する光を放ってくれることでしょう。「平成ホタルの会」の会長さんも水槽をご覧になり、飼育環境のよさを褒めていかれました。(5年生の子どもたち、指導の先生方、ありがとう!) 
                              10月26日(木)@【食育を考える】
 学校公開週間の行事の1つとして、今日は保護者対象の給食試食会を、50名ほどの参加をいただき開催しました。
 日頃お世話になっている学校給食共同調理場の栄養士さんにも来校いただき、試食に先立って、最近話題になることが多い「食育」についてお話しいただきました。具体的な数字をあげ、脳のエネルギー源となるブドウ糖は、一日三食しっかり摂取してこそ確保できる、と分かりやすくお話しいただきました。「朝ご飯」抜きが、いかに脳の働きを鈍らせるのか、作業能率の低下を招くのか、本当によく分かりました。参加者一同、「朝ご飯」の重要性を再認識しました。
 配膳は、PTA役員やキャッツハンドの方の応援をいただき、スムーズにできました。試食では、あれやこれや、自分の子どものころの給食を話題にしながら、楽しく会食できました。
 参加いただいた保護者の方は、ぜひ今日の献立(ワカメご飯・すまし汁・五目煮豆・牛乳)を話題に、家族の会話をはずませてください。参考
                             10月25日(水)【秋のフェスティバル】
 今日は、2年生による「秋のフェスティバル」が開かれました。
 このフェスティバルは、2年生が1年生や保護者、先生方を招いて、屋台形式のゲームのお店を開き、楽しんでもらうものです。2年生は、1年前にお客さんだった経験を生かして、今年はお店屋さんに挑戦です。
 「さあ〜、いらっしゃい!いらっしゃい!」という威勢のいい呼び込みの声が会場内に響きます。レジ係の子が、お客さんから受け取ったプラスチックや紙のお金を数えます。暗算でおつりの計算もしっかりできます。「魚釣り」「輪投げ」「ボウリング」「おみくじ」……いろいろなゲームのお店が並んでいます。ゲームに参加すると、いろんな手作りの景品が用意されています。1年生は、財布のお金の残りを計算しながら、次はどのお店に行こうか考えています。「○○がおもしろいよ!」「○○は、こんな景品が出るよ。」などと、お店の情報交換もさかんにしています。
 遊びの中でのいろいろな工夫、学びの要素。それがいっぱい詰まった行事をこれからも、と考えています。
                             10月24日(火)【ついに「ゆずりん」登場!】
 待ちに待った「ゆずりん」が、ついに学校にやって来ました!
 子どもたちの「ゆずりーん!」の掛け声に応え、颯爽とステージに登場です。大歓声に包まれながらのコンサートの幕開けでした。
 次々に繰り出す「ゆずりんソング」の数々。はじけるピアノタッチと歌声。そして、軽妙な「ゆずりんトーク」の炸裂。会場内は、どんどん「ゆずりんワールド」に引き込まれて行きました。そして、ピアノのイントロを聴いただけで、子どもたちはすぐに反応し、歌詞を口ずさみながら踊り始めます。みんなで創り上げるコンサートが実現できました!(陰で支えていただいた方々に感謝!)
  「生ゆずりん」と過ごす素敵な時間に、子どもたちは存分に満足しました。また、参加いただいた保護者の方々も、ゆずりんに励まされ(?)ながら、コンサートのノリに遅れまいと必死に(?)身体を動かしていただきました。(お疲れさまでした。)

 そして、中山譲さん、素敵なコンサート、ありがとうございました!
                             10月23日(月)【学校公開週間】
 明日24日(火)から27日(金)まで、2学期の学校公開週間です。
 明日は、待ちに待った『ほかほかわくわくコンサートV』と題して、中山譲さんをお招きした「ゆずりんコンサート」(3〜4時限)の開催です【保護者の鑑賞も当日受付可・有料】。子どもたちは、今朝も、ゆずりんタイムで歌ったり踊ったり。明日に備えて、舞台には大きなステージ飾りも掲げられました。(準備に携わっていただいた先生方や子どもたちに感謝!)
 今回の公開週間の間には、授業公開はもちろん、授業で学んだことを生かした1・2年生の『生活科フェスティバル』【25日(水)2〜3時限】や、給食試食会【26日(木)参加受付終了】もあります。
 ご都合のつく日、ご都合のつく時間に、ぜひともご来校ください。【入校証をお忘れなく!】
                             10月22日(日)【サッカー選手権大会】
 光明寺公園球技場のメイングラウンドを会場に1回戦に臨みました。
 対戦相手は浅野小。前半から、常にボールをキープし、思い通りの試合展開ができました。それぞれのポジションが、その役割をしっかり果たし、5:0で完勝しました。
 2回戦は、28日(土)です。この調子で、ベストを尽くしてくれることを期待します。昨日のミニバス、今日のサッカー、ともに大勢の保護者の方々にご声援いただきました。ありがとうございました。
                             10月21日(土)【ミニバスケットボール選手権大会】
 尾西スポーツセンターを会場に、1・2回戦に臨みました。
 1回戦は、西成小との対戦。出だしは少々硬さもありましたが、第2クウォーターあたりから調子が上がり、19:11で勝利。2回戦は、富士小との対戦。富士小は浅井北小に比べて背も高く、当たりも強いチームでした。巧みなプレスディフェンスに苦しめられ、思うようなプレーをさせてもらえませんでしたが、最後は互角にプレーできました。
 敗れはしたものの、多くのことを学んだ試合でした。よくがんばったね!
                             10月20日(金)【ゆずりんタイム】
 10月10日(火)のこの欄で紹介した『ほかほかわくわくコンサート』(「ゆずりんコンサート」)が、いよいよ来週の火曜日に迫ってきました。
 毎日、校内には、何曲もの「ゆずりんソング」が流れています。今週は、毎朝「ゆずりんタイム」として、全校で歌と振り付けの練習をしています。児童会役員と代表委員の子どもたちが舞台に上がり、せいいっぱい全校をリードしてくれています。
 今朝も、ノリノリの子どもたち。初めは恥ずかしがって、もじもじしていたいた子どもたちも、だんだん慣れ、楽しそうに踊り、歌っていました。きっと24日のコンサート当日は、全校の子どもたちが、ゆずりんと一緒に、まさに『ほかほか・わくわくのコンサート』をつくりあげてくれることでしょう。
 お申し込みいただいた保護者のみなさまも、この子どもたちのパワーに負けないで、歌って踊るコンサートにご参加ください。(息切れしないように、体力を蓄えておいてください!)
                             10月19日(木)【秋の彩り】
 秋の深まりにつれて、校庭の桜の木も、毎日さかんにその葉を落としています。毎日掃除をする子どもたちにとっては、このところ、掃いても掃いてもなくならない落ち葉はやっかい者ですが、季節の移ろいを実感できる体験です。
 運動会の会場を彩っていたプランター植えのサルビアを、みどり委員会の先生の計らいで、校内の花壇に植え替えていただきました。燃えるような赤色が、登校・下校時の子どもたちの目にしっかり映ります。
                             10月18日(水)【保育園のお散歩】
 校庭を歩いていると、近くの保育園児の一団が、学校の南を散歩中でした。
 何と、園児たちが「校長先生〜!絶好調!」と大きな声で合唱しながら通り過ぎてゆくではありませんか。先日、保育園の運動会を参観させていただいた折りに、ほんの短いあいさつ(実は、「がんばろう!」・「おーっ!」という掛け声をかけただけなのですが……。)をさせていただきました。園児たちが、私の顔をちゃんと覚えてくれていたなんて感謝、感激です。早速、フェンス越しに手を振り、声をかけました。
 園児一人一人の名前は分かりませんが、「僕のお兄ちゃんの○○、今何してるの?」、「私のお姉ちゃんの○○、今、給食べてるの?」などと、次々に質問してくれました。『うん、今、一生懸命教室で勉強しているよ!』、『みんな、気をつけて帰るんだよ!』……『は〜い!』。そんな会話を楽しみました。
 この子たちを安全に誘導し、散歩させることができる保育士さんってすごいなあ、と素直に思いました。
                             10月17日(火)【修学旅行エピソード】
 先週でかけた修学旅行の宿泊先は、「ホテル本能寺会館」でした。その名の通り「本能寺」の境内にあります。本能寺といえば、「本能寺の変」。現在の本能寺は、その当時の位置とは異なりますが、ちゃんと織田信長の墓や変による被災者の霊を慰める碑があります。(写真)
 1日目の夜、その本能寺境内の塔頭(たっちゅう)のご住職から、本能寺の本堂で、6年生の児童と一緒に「心を広げる」ということについての講話を聴かせていただきました。
 ご住職の子どもたちに語りかける口調や眼差しは、優しさに満ちていました。「心を広げる」ためのキーワードは、「恩」。今、自分があるのは、いろいろな人のお陰。そのお陰に応えるためには、……。約20分間、ほとんどの子どもたちが正座して聴いていました。私も付き合いましたが、かなりの足のしびれが……。「ありがとう!」の一言の大切さを教えていただきました。
 講話の後、ご住職から、子どもたちの聴く姿勢や質問に対する受け答えのよさをお褒めいただきました。(私も同感。6年生は立派でした。)
                             10月16日(月)【後期役員任命式】
 今朝の全校集会で、後期の児童会役員、学級役員の任命をしました。
 子どもたちの選挙で選ばれた代表者。どの子も、緊張の面持ちで、任命状を受け取っていました。役員選挙で、それぞれの「公約」を掲げ、その実現に向けての決意を語ってくれた子どもたちです。きっと、全力を尽くしてくれるに違いありません。大いに期待しています。
 前期の児童会役員も、「地域のお年寄りの方々との交流を深めたい」という公約を、「運動会の招待状」という形で実現してくれました。実際、その招待状を手に、運動会に来ていただいた方々がたくさんおみえになりました。発信した児童も、受信したお年よりも、「うれしい!」という気持ちを共有できました。

 これから始まる後期児童会・学級会の活動も、前期同様に、校内、校外への子どもたちの発信が、受信者の心に響き、いろいろな形でネットワーク化されていくのが楽しみです。
                             10月13日(金)【秋の七草・その後】
 校長室前の廊下に、子どもたちが調べてくれた「秋の七草」の資料とともに、キキョウ、ナデシコ、フジバカマの実物が活けられています。
 全校集会で話して以来、教頭先生があちらこちら実物を探し回ってくださり、子どもたちのために活けていただいたものです。七草のすべてを手に入れることは難しいですが、教頭先生のお陰でそのうちの3つが鑑賞できます。また、浅い知識の私のために、秋の七草の歌を詠んだ「山上憶良」を紹介していただいた先生もいます。
 子どもにとっても、私たち職員にとっても、「知らないことを知る喜び」が実感できる学校。今後もめざしたいと思います。
 
                             10月13日(金)【教育実習】
 毎年、この時期は教育実習生受け入れの時期です。本校にも、教育実習生が1名、将来の教師をめざして勉強中です。今日は、社会科の授業実習。「スーパーマーケットではたらく人」という単元の中の、「リサイクルへの取り組み」についての学習でした。
 この授業に備えて、自分の足で資料をそろえ、授業案を立てます。授業案はあくまで「案」であって、子どもたちは必ずしもその通りの反応をしてくれるかどうかは分かりません。実習生は、教材を理解するのに精一杯だと思います。それをどう料理し、味付けして子どもたちに出すかまで考えることは、なかなか難しいものです。
 指導教官の指導を受けながら、一生懸命子どもたちに向き合おうとする実習生の姿勢に、30年以上前の自分の姿を思い返しました。実習生は戸惑いながらも授業を進めていました。「この経験が、将来きっと役に立つ時が来る」、私はそう心の中で声援を送りました。
                            10月12日(木)【修学旅行】
 6年生は、11日(水)〜12日(木)、一泊二日で奈良・京都への修学旅行に行って来ました。
 目的地を昨年度までの伊勢・志摩方面から変更しての第1回目。私達引率者にとっては初めての体験。不安もたくさんありましたが、子どもたちは自覚を持って臨んでくれ、大成功で終えることができました。
 1日目は、見上げる奈良の大仏に歓声を上げ、2日目は輝く金閣寺の美しさに歓声をあげる。この感動は一生ものです。子どもたちには、さまざまな体験を通して学んだことがたくさんあります。これを卒業に向けてのエネルギーに転化してくれることを楽しみにしています。 この子どもたちの体験を支えていただいた保護者のみなさま、旅行社のみなさま、ホテル従業員のみなさまに感謝申し上げます。 
                            10月10日(火)【歌声が響く】
 今朝の全校集会は、10月24日(火)の「ゆずりんコンサート」に向けての歌の練習でした。
 「歌に合わせて、だれか手話ができる人はいませんか?」という児童会役員の呼びかけ。その呼びかけに応じた中・低学年の子どもたちが、元気よく舞台に上がってくれました。そして、決して恥ずかしがることもなく、堂々と全校をリードしてくれました。(活躍した子どもたちに拍手!)
 朝の会などには、あちこちの教室から数々の「ゆずりんソング」が聞こえてきます。ただ聴くだけのコンサートではなく、24日の本番に、自分も参加するコンサートをめざして、いろいろな取り組みが進んでいます。

 「ゆずりん」こと「中山譲」さんの来校が、今から楽しみです。保護者の方も、学校公開週間中ですので、このコンサートに参加(有料)してみませんか?
                            10月 6日(金)【手をつなぐ子らの運動会】
   毎年恒例の「手をつなぐ子らの運動会」が、産業体育館を会場に開催されました。今日は、朝からあいにくの雨模様でしたが、そこは体育館。心配なく開催でき、本校のひまわり学級5名の児童も参加しました。
 運動会は、赤・青・緑・黄の4チームに分かれての対抗戦で行われました。本校は、黄チームの一員として、ボール運びや球入れ、綱引きなどの競技やタタロチカのダンスなどに出場しました。
 結果は、第3位でしたが、どの競技にも全力でぶつかり、あふれんばかりの笑顔を見せてくれました。終日、子どもたちとともに過ごしていただいた保護者のみなさま、どうもお疲れ様でした。
                            10月 5日(木)【秋の七草】
   週始めの全校集会で紹介した市の花・キキョウ。
 子どもたちは、さかんに「秋の七草」を調べてくれました。中には、全員で調べ学習に取り組んでくれた学級もありました。今朝は、「やったぞ!」という顔つきで、イラスト入りの秋の七草の説明を持って来てくれた子もいます。その目は、実にキラキラと輝いていました。早速、教頭先生の取り計らいで、調べてくれた結果を校長室前廊下のキキョウのそばに掲示しました。
 すると今度は、その掲示物を興味深げに眺めていく子がいました。ひとつのことを起点にして、次々に波紋が広がり、子どもたちの中にそれに呼応した動きが生まれていく。何と素晴らしいことでしょう。
 昨日のこの欄に紹介した話とも通ずるものがあります。心のネットワーク、どんどん広げたいですね。
                            10月 4日(水)【中日新聞コラムから】
   7月28日(金)の「校長室から」で紹介した中日新聞のコラム記事「子どもたちへの”宿題”」。そのコラム『ほろほろ通信』の執筆者、志賀内泰弘さんから、先日、私あてに思いがけないメールが届きました。私は、たまたま目に留まったコラムの内容を、コメントも付けずに紹介しただけ。それだけでお礼のメールをいただくなんて全く予想もしていませんでした。
 記事の呼びかけに呼応して、この”宿題”に取り組んだ一宮市内の小学生の話がその後の『ほろほろ通信』に紹介されました。そして、志賀内さんとその小学生のやりとりに感動し、その記事を市内在住・豆本作家の松波逸雄さんが豆本にして志賀内さんと小学生に贈った話の尾張版記事。一つのコラム発信が次々に人と人とをほのぼのとつないでゆく。発信する人と受信する人のコミュニケーションが成立し、温かな心の交流が生まれる。私と志賀内さんもネットワークでつながることができました。

 世の中で大切なことって、そういうことではないでしょうか。
                            10月 3日(火)【市の花・キキョウ】
   運動会が終わり、今年度も、すでに折り返し地点となりました。
 今朝の全校集会で、市の花・キキョウを紹介しました。「この花の名前は何かな?」と尋ねると、子どもたちにとっては、意外に馴染みがないようで、いろいろな花の名前が挙がりました。1年生の子からは、その色から「スミレ」という答えが返ってきました。また、私が好きな花が「アジサイ」であることを知っている子からは、「アジサイ」という答えが、あるいは、「スイセン」「ユリ」……やっと「キキョウ」の名が出てきました。
 このほど、市の花に決まったこと、秋の七草の一つであることを子どもたちに教えました。そして、興味のある子は、秋の七草の残り6種類を調べて、校長室に伝えに来るように話しました。中間放課、さっそく2人の5年生の男の子が校長室にやって来ました。「事典で調べました。」、「もう知ってました。」ということでしたが、私の話に直ぐに反応してくれる子どもたちに、思わずニッコリ!ありがとう!
 今日は、校長室前の廊下に飾られたキキョウに、近寄ってくれる子があとを絶ちません。

平成18年10月