平成18年12月

                          12月28日(木)【よいお年を!】
 職員玄関に、『向上無限』と書かれた額入りの書が掲げられています。
 この作品を揮毫されたのは、日展役員で有名な書家「岡本白濤(おかもと はくとう)」さん。毎朝、職員玄関で私たちを迎えてくれるこの力強く、躍動感あふれる運筆の文字を眺めるたびに、「さあ、今日も一日子どもたちのために頑張れよ!」というメッセージを感じます。
 この一年、世の中ではいろいろなことが起きました。その数々の問題の根底にあるのは、どれも共通して「心」の問題に思えます。
 その原因を、かつての日本人が持っていた心【惻隠(そくいん)の情…人が困っているのを見て自分のことのように心を痛めるような平等・無差別の心もち。平たく言えば「思いやりの心」】の喪失に求める評論に触れることが度々あります。私も同感です。
 平成19年も、「心」の上に成り立つ「学力」「体力」をめざし、『向上無限』の姿勢で臨みたいと思います。
 それでは皆さま、よいお年をお迎えください!
                          12月27日(水)【元気ですか?】
 子どもたちの歓声が聞こえない学校は物足りない寂しさを感じます。やはり、学校の主役は、間違いなく子どもたちです。
 さて、冬休みの入って5日目。子どもたちは、
終業式での約束3つを守ってくれているかな?
@家のお手伝い……そろそろ各家庭では、「大掃除」を始めるころ。子どもたちも家族の一員です。できる仕事をぜひやらせてください。
A
安全・健康……生活が不規則になりかけていませんか?「早寝・早起き・朝ご飯」が基本です。せっかくの冬休み。かぜなどひかないように。 そして、自転車に乗る時のヘルメットは守っていますか?「自分の身は 自分で守る」という基本を忘れないで。
B
優しい心……「おはよう!」「ありがとう!」「だいじょうぶ?」「何か手伝おうか?」「すごーい!」など、かけられてうれしくなる温かい言葉をどんどん意識してつかっていますか?
 充実した冬休みを送ってください。
                          12月26日(火)【先生も勉強中!】
 冬休みを利用して、先生も勉強中です。
 5年生の算数で難しい学習の一つが「割合」です。「割合」の考え方は、実際に日常生活の中でよく使われます。例えば、「募集○人に対して希望者が○人。倍率は○倍」という具合に。整数倍の場合は、すぐに理解できますが、小数倍(特に0.8倍のように、1より小さくなる場合)になると、子どもたちにとっては、なかなか理解が難しいものです。どのような授業を構成し、どのように子どもたちの思考をうながしていけばよいのか、今日は実際に3学期に予定している授業の指導案をもとに、全員の先生で授業展開を予想しながら、「シミュレーション授業」に取り組みました。

 「こんな問いかけで分かるだろうか?」……子ども役の先生の反応を一つ一つ確かめながら、確かな学力を子どもたちにつけるために研究を進めました。
                          12月25日(月)【メリークリスマス】
 日曜日と重なった昨日のクリスマスイブは、どこへ行っても人、人また人……。
 子どもたちにとっては、何といっても冬休みに入ってすぐのビッグ・イベント(?)。きっと、サンタクロースがやって来るのを今か今かと、心待ちにしていたことでしょう。今朝、起きるやいなや、「やったー!」という歓声があがったのではないでしょうか。
 サンタクロースは、子どもたちにきっと「心のプレゼント」を届けてくれたに違いありません。ともすると、今の世の中は、目に映る「物」だけに関心が行き、「物」に対する価値観が優先しがちです。プレゼントの価値は、目に見える「物」の大きさや値段ではありません。「真心」こそ、最高のプレゼント。サンタクロースもきっとそう思っていることでしょう。
 だれもがサンタクロースの「真心」をしっかりと受け取ってほしいな。  
                          12月22日(金)【終業式】
 終業式。私は、子どもたちと話し合いながら、話を進めました。
 まず、2学期の目標「みんなで力を合わせよう!」は達成できたか、◎・○・△で自己評価してもらいました。◎は少なかったですが、ほとんど全員の子どもたちが○と評価しました。2学期は、「運動会」「展覧会」「修学旅行や遠足」など、力を合わせないと達成できなかった行事がたくさんありました。どれも大成功を収めましたので、妥当な評価だと思います。
 次に、17日間の冬休みの生活について、「お手伝い」と「安全・健康な生活」を心がけるように話しました。(年末年始は、家族で過ごすことが多くなります。家族の一員としての自覚を促すためにも、ぜひ子どもたちができるお手伝いをさせてほしいと思います。)
 最後に、人権講話で使った『袋』の話をしました。今後は、だれもが心の中に嫌な言葉を封じ込める袋を持ってほしいと話しました。そして、温かい言葉がどんどん飛び交う冬休みを過ごそうと呼びかけました。
                          12月21日(木)【2学期のまとめの日】
 2学期最後の授業日。
 今学期の教科学習のまとめ、この学期に培った学級のまとまりを再確認するためのリクリエーション大会など、どの学級も締めくくりの日です。4時間目には、3年1組が班のチームワークを発揮しながら、フリスビーでドッジボールをする「ドッジビー」を楽しんでいました。
 ひまわり学級は、明日の「ひまわり庵」開店のための下準備に大忙し。家庭科室で、製麺機を使った生麺の仕込みをしていました。ハンドルを回す手つきもなかなかのもので、立派な麺ができました!
(動画)
 今学期は、「いじめ」が大きな社会問題化しました。日頃の生活の中で、子どもたちが「お互いの良さを認め合う」ことの大切さと必要性を、改めて感じました。明後日からの冬休み。それぞれの子どもたちが、家族にとってかけがえのない存在であることを再認識させてあげてください。
                          12月20日(水)【筆を持つ】
 長かった2学期も、今日を含めて残り3日間。
 2時間目、4年2組では毛筆の清書中でした。昨日、プラネタリウム学習があったからと言うわけではないのですが、ちょうど『星』という漢字を書いていました。清書した作品数枚を手に、「どれがいいですか?」と次々に見せに来てくれました。
 もちろん、授業ですから、字形や始筆・終筆の筆運びなどには、ちゃんとしたねらいがあり、ねらいに即した評価もします。そういうねらいからは外れた作品もありますが、どの子の文字にもちゃんと個性があります。「おさまりが悪くても勢いがある」とか「筆跡が割れてかすれていても味わいがある」など、だれにも真似できない『芸術作品』として眺めてみるとまた違った見方ができます。

 私も楷書は苦手ですが、筆を持つのは大好きです。子どもたちにも、上手・下手関係なく、筆を持つ楽しさを味わって欲しいと思います。
                          12月20日(水)【国際交流】
 昨日の6時間目は、2学期最後のクラブ活動の時間でした。
 「ワールドクラブ」では、マレーシアから日本にホームステイにやって来た2人の高校生が参加してくれました。2人とも、マレーシアの民族衣装を着て子どもたちの前に立つと、子どもたちはもの珍しそうに眺めていました。マレー語のあいさつを教えてもらい、実際に使ってみました。また、着ていただいた2人に対して、子どもたちは折り紙で折った「紙風船」や「飛行機」などをプレゼントし、直接交流することができました。このような機会をつくっていただいたことに感謝いたします。

 クラブ活動が終わってから、校長室で日本語と片言の英語を使って会話することができました。2人とも礼儀正しく、ウィットにも富むなかなかの好青年でした。いつか将来は、きっと何らかの形で日本とマレーシア両国の架け橋となってくれることでしょう。
 チャンスがあれば、ぜひまた来てください!
                          12月19日(火)【体験で学ぶ】
 今朝は結構冷え込んで寒かったのですが、日中は陽も射し、暖かさを感じる日となりました。
 4年生は、一宮地域文化広場・プラネタリウムに出かけて星の学習。教務主任の酒井先生の説明で、星の動きを学びました。プラネタリウムで学んだことを生かして、今夜はさっそく家族で冬の星座を観察してみるといいですね。ぜひ、「あれが○○だよ!」って解説してあげてください。
 5年生は今、体育の授業で「ソフトボール」に挑戦中です。今日の1時間目は5年1組でした。日頃、バットを振る機会のない子は、プラスティック製のボールとバットでバッティング練習をしていました。経験の少ない子に対して、得意な子が、どうしたらボールがバットに当たるのかを優しくアドバイスしていました。工夫しながら、楽しく身体を動かしていました。
                          12月19日(火)【読み聞かせ】
 朝の読書タイム。今朝は、1・2年生とひまわり学級は、ボランティアグループ「ねこのみみ」の皆さんに『読み聞かせ』をしていただきました。
 それぞれの学級にお一人ずつ入っていただき、絵本を読んでいただきました。子どもたちは熱心に耳を傾け、どんどん絵本の世界に入り込んでいきました。
 日頃は読書よりも、さまざまな「ゲーム」の類に夢中になっている子どもたちにとって、機械相手でなく、肉声で聴くお話は、心をワクワクさせながら、想像力をかきたてる絶好の機会です。
 クリスマスやお正月、子どもたちは、きっといろいろなプレゼントを待ち望んでいることでしょう。私がサンタクロースにぜひお願いしたいのは、どんなものであっても、「心」を伝えるプレゼントです。
                          12月18日(月)【おまわりさんが来校】
 今朝の集会では、一宮警察署地域課の方のお話を聞きました。
 「本物のおまわりさん」の来校に、子どもたちは興味津々。「おまわりさんの身に付けているものって知ってますか?」との問いに、たくさんの手が挙がりました。「トランシーバー」、「警察手帳」、「手錠」、「ピストル」、「バッジ」……、子どもたちはどんどん答えました。本物の警察手帳も、実際にポケットから取り出し、見せていただきました。
 そして、「もう一つ、おまわりさんが持っているものがあります。何だか分かるかな?」と言う問いに、子どもたちは、あれやこれや考えをめぐらせました。そして、おまわりさんからの答えは……「『いのち』です!」。一番大切なものは『いのち』だよ、と教えていただきました。交通事故にあったり、知らない人について行ったりしないように、冬休みを元気に過ごしましょうと呼びかけていただきました。子どもたちの中に入って、気さくにお話いただき、ありがとうございました。
                          12月15日(金)【教え子に学ぶ】
 昨日、パソコンメールを確認すると、一通のメールが届いていました。
 そのメールは、20年前の私の教え子からでした。『ほろほろ通信』を読んだ感想を綴って送ってくれました。20年前、私は中学校に勤務し、社会科を教えていましたが、教え子の直接の担任ではありませんでした。
 さて、届いたメールには、中学生当時の思いが綴られていました。『私にとって中学時代は辛く、苦しいものでした。受験、そしていじめ。特に中学一年生の時のいじめは当時の私には本当に辛く、死を考えたこともありました。……中学校卒業から20年経ち、あれから色々な事がありました。もちろん辛いこと、苦しいこともありましたが、それ以上に楽しいこと、幸せなこともありました。今も日々の生活を送り、毎日を過ごし、そんな人生を送れていることに感謝もしています。……』
 あなたの辛い思い、当時の私は分かってあげらなくてごめんなさい。そんな私にメールを送ってくれてありがとう!あなたが当時、どのようにして「生きる」意味を見つけていったのか、ぜひ教えて欲しいと思います。
                          12月15日(金)【クリスマス・イルミネーション】
 先日、帰宅途中に堤防道路を車で走りました。
 本校の校区に近い138タワーパーク付近は、恒例のクリスマス・イルミネーションが点灯され、ツインアーチの照明とともに輝きを放って、大いにクリスマスムードを盛り上げていました。イルミネーションはクリスマスまでの期間中、毎日17:00〜20:50まで点灯されています。明日16日(土)には19:30〜19:45に「花火ショー」(荒天中止)が行われるそうです。きっと、皆さんの家からも花火の光と音を楽しめるのではないでしょうか?

 あと一週間で冬休み。子どもたちにとっては、クリスマス、お正月……楽しみな年中行事が待っています。休みに入る前にかぜをひいたり、ケガをしたりしないように過ごして欲しいと思います。
                          12月14日(木)【命】
 毎年恒例となった「今年の漢字」が、『命』に決定。
 今年は、悠仁親王の誕生やいじめによる自殺問題などの命の不安といった『命』に関わるニュースが話題になったのが選ばれた理由です。

 中でも、たび重なる幼児虐待、殺人事件にまで発展する親子関係、いじめによる自殺の連鎖、子どもを狙った犯罪……。子どもたちの「命」がこれほど話題になったことはありませんでした。
 評論家の方々は、さまざまな原因を挙げられます。それらに耳を傾けつつ、私たち教師は、日々、現実的な対応を迫られています。その際のよりどころは、子どもたちとの信頼関係です。また、保護者や地域の方々との信頼関係です。
 先日の講演会で、日本モンキーセンター獣医師の木村直人先生がおっしゃった「子どもが生まれてきた瞬間、『ありがとう』と感じた感動を忘れないでください。」という言葉の意味を、今一度、問い返したいと思います。
                          12月13日(水)【ほろほろ通信】
 先日の日曜日、中日新聞県内版のコラム『ほろほろ通信』に、本校の取り組みを取り上げ、掲載していただきました。
 11月30日の集会で話した人権に関わる話を題材に、コラムニスト志賀内泰弘さんが記事を書かれました。すでにHPで内容やその時の様子をお伝えしましたので、ご覧いただいた方も多いと思います。改めて記事になってみると、いろいろな方々から反響がありました。
 私の話はあくまできっかけに過ぎません。実際に、その後の人権週間への取り組みの中で、学級の実態に合わせて、担任の先生によるさまざまなアプローチ(例えば、「ありがとうカード」の取り組みで、それぞれの良さを認め合うなど)がなされています。子どもたちの心に響けと、本校の職員一同、頑張っています!
 皆さんのご家庭でも、ぜひ温かな言葉を飛び交わせてください。
                          12月13日(水)【霧の朝】
 昨夜からの霧が晴れず、今朝は珍しい濃霧の中の登校でした。
 視界も50m程度で、私も出勤時は車のフォグランプを点灯しないと危険を感じるほどでした。子どもたちも、霧の中から現れる車に注意しながら登校していました。学校に到着するなり、子どもたちは大きな歓声を上げていました。校舎、屋内運動場といった建物だけでなく、学校の敷地のすべてが霧に包まれていました。
 気象庁によれば、「霧」は「微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態」、「もや」は「微小な浮遊水滴や湿った微粒子により視程が1km以上、10km未満となっている状態」と定義されています。中でも、「濃霧」と言われるのは「視程が陸上でおよそ100m、海上で500m以下の霧」だそうです。今朝の霧は、まさに「濃霧」だったわけです。
 霧についてもう少し詳しく知りたい方は、こちらにどうぞ。
                          12月12日(火)【ヤドリギその後】
 サクラの落葉が終わり、以前この欄でも紹介しました「ヤドリギ」がその姿をはっきり見せています。
 学校の北東角にある給食用コンテナ車の出入り口の真上にあります。道路からも、その珍しい姿がよく見えますので、近くを通行されるときは、しばし足を止めて、ゆっくり頭上を眺めてみるのもよいと思います。ぜひ鑑賞してみてください。

 ものの本によれば……ヨーロッパでは、ヤドリギは幸せをもたらす力があると伝統的に言われているそうです。聖なる植物として崇められたり、イギリスやフランスでは、クリスマスのころにリビングの天井の真ん中や入り口のドアに飾られたりします。フランスでは、クリスマスの飾りとしてはモミの木よりも歴史が古いとか。
 
                          12月11日(月)【さらなる学家連携を】
 2学期も残り2週間となりました。今日から4日間、2学期末の「個人懇談会」の開催です。子どもたちの2学期の学校での様子を各担任からお話しするとともに、家庭での様子を保護者の皆様からお知らせいただいて、子どもたちの充実した冬休みや3学期につなげていきたいと思います。
 お昼の清掃時、校長室の掃除をしてくれる6年生の子と話す機会がありました。子どもたちは子どもたちなりに、2学期の学習や生活について、「○○は良かったけれど、○○はサボっちゃった。」などと、ちゃんと『自己評価』をしています。人間だれしも、足りないと自覚していることを改めて指摘されることほど辛いものはありません。良かったところは大いに褒め、改善すべきところは、その方法を具体的に「○○するといいよ!」と示してあげることで、子どもたちの「やる気」は倍化します。(大人も同じかな?)
 4日間、子どもたちにとっても、有意義な懇談会にしたいと願っています。
                          12月 8日(金)【あいさつ運動】
 今朝は、登校指導を兼ねた「あいさつ運動」の日。子どもたちは、通学路の各ポイントに立っていただくPTAの役員さんや旗当番の方々と、大きな声でさわやかにあいさつを交わしていました。
 常々、子どもたちには「あいさつは先手必勝!」と教えています。しかし、それが実践できるか否かは、その機会があるかないかが重要です。また、先生がついていなくても、子どもたちが自分自身で判断し、行動化できるかどうかが問われます。学校と家庭・地域が一体となって、子どもたちに向き合えば、さらに素敵なあいさつの輪が広がると確信しています。
 毎朝、私は正門に立って子どもたちとあいさつを交わしますが、子どもたちだけでなく、登校途中の自転車に乗った高校生や出勤途中の大人の方、犬の散歩をしてみえる近所の方々、その誰もが笑みを浮かべてあいさつされるのがこの校区の強みです。いつも私は、「そんな地域の中でこそ子どもは育つ」、とありがたく思っています。 
                          12月 7日(木)【英語活動】
 3年生以上は、週に1時間のペースで英語活動を進めていますが、隔週、木曜日と金曜日はマシューさんの来校日。子どもたちもマシューさんの授業を心待ちにしています。
 今日の5時間目は、ひまわり学級の英語活動の時間でした。マシューさんが英語で質問し、それに子どもたちが英語で答える、という簡単な英会話中心の授業を進めています。イラストをながめながら、「Do you like 〜?」「Yes, I do.」……英語に対する抵抗感もなく、楽しい英会話が展開されていきます。
 小学校の英語活動に対して、いろいろな意見が論じられていますが、ますます国際化が進む時代です。耳で慣れ、口で慣れる。そして、日本人的な発音でもOKです。決して上手でなくてもいいのです。ものおじしないで英語を使ってみること、それを目指しています。
                          12月 6日(水)【冬に鍛える】
 寒風にも負けず、持久走に励む子どもたち。
 タワーパークマラソンや市のロードレース大会に出場を目指す子どもたちとミニバスやサッカーの部活動に所属する子どもたちが、夕暮れ間近の短時間ですが、持久走に励んでいます。
 指導の先生方の叱咤激励に応えて、何とかペースを保ちながら走り続ける子、自分で描いたペース配分でスピードに変化をつけている子、オーバーペースがたたって失速する子、ラストスパートにパワー全開の子……さまざまですが、みんな自分の目標に向かって走り続けていました。
 「苦しさを乗り越える」経験。それは、自分との対話を通して、体力と精神力を鍛えます。「乗り越えた!」という自信を、どんどん他の面にも発揮して欲しいものです。
                          12月 6日(水)【人権を考える】
 今週は「人権週間」。学校では、さまざまな取り組みをしています。
 「いじめ」が大きな社会問題になっています。本校でも、それぞれの主張がぶつかってトラブルが生じたり、面白半分の行動が相手の心を傷つけたりすることが時々起こります。
 昨日は、全校の子どもたちが人権に関するビデオ「走れジョン」を視聴しました。転校生に対する「いじめ」を主題に物語は展開します。やがて、その「いじめ」に疑問を持った少年が、転校生の良さをみんなに認めさせようと仕掛けをします。それが功を奏して、お互いがお互いを認め合う学級に成長していくアニメです。子どもたちは真剣に視聴していました。

 個が集団で生活している学校では、いろいろなトラブルが起こります。トラブルは「ピンチ」です。しかし、「ピンチをチャンスに変える」ことが子どもたちの成長の上では不可欠ではないでしょうか。「ピンチ」を見過ごすことなく受け止め、成長の「チャンス」に変えていくのが教師や保護者、地域の方々といった大人の役割と考えたいと常々思っています。
                          12月 5日(火)【ウェルコート交流】
 本校の教育活動の重要な柱の一つに、地域の特別養護老人ホーム「ウェルコートみづほ」との交流会があります。
 今年度も、これまでいろいろな学年が交流してきましたが、今日は、5年生の番。各フロアーに分かれ、自己紹介、クイズ、歌など、用意してきたプログラムにしたがって老人の方々との交流を深めました。
 私が同行した1階のフロアーでは、子どもたちが家庭科の裁縫実習で製作した「ランチョンマット」をプレゼントしたり、直接一人一人の方と対話したりしました。なかには「肩たたき・肩もみ」をする子もいました。どの方も、本当に嬉しそうな表情で子どもたちを迎えていただきました。涙を流しながら子どもとの別れを惜しんでくださった方もみえました。
 5年生は、昨年までの経験を踏まえての交流をし、職員の方からは、「安心して見ていられますね。」というお言葉もいただきました。
このような機会を提供いただける子どもたちは幸せです。ありがとうございました。
                          12月 5日(火)【基礎学力定着週間】
 朝夕の冷え込みがずいぶんきつくなり、登下校には手袋が必要になってきました。
 今、学校では、算数や国語の「基礎学力定着」をめざして、全校児童がドリル形式の練習問題に取り組んでいます。それぞれの学年が、「これだけは」という基礎・基本となる学力をしっかり築き、その上にさまざまな学習を積み上げられるよう、今週と来週の朝の時間に、基礎・基本練習に集中して取り組みます。
 学習には、「考えながら身に付ける学力」と「繰り返しの練習によって身に付ける学力」が必要ですが、「繰り返しの練習によって身に付ける学力」は、やはり練習量がものをいいます。しっかり取り組ませ、「できた!」という喜びと自信を持たせたいと考えています。ご家庭でも声援と励ましをお願いします。
                          12月 4日(月)【教育講演会】
 先週お知らせした教育講演会が本日開催されました。
 『おさる獣医師の“いのちをみつめて”』と題して、日本モンキーセンター獣医師の木村直人先生に講演していただきました。

 「子育ての悩みや不安が価値観の相違から生じる」ことを、具体的な資料をもとに、面白く、そして分かりやすくお話いただきました。子育てだけでなく、あらゆる人間関係において、コミュニケーションの必要性、価値観のすり合わせの大切さを教えていただきました。
 日頃、モンキーパークの動物たちに接するような眼差しでお話される先生の姿に、ほのぼのとした温かさを感じました。また、つめかけたお母さん方に、「子どもが生まれた瞬間に『生まれてきてくれてありがとう!』と感じた感動を決して忘れないでください」、「母乳を与えた哺乳類であることを忘れないでください」と訴えかけられた言葉が印象的でした。
 ご講演ありがとうございました。
                          12月 2日(土)【一宮市博物館にて】
 午前中は名古屋での会議に出席していましたが、その帰り道、一宮市博物館に立ち寄りました。
 展覧会の開催中で、知っている方々の絵や書を見たくて立ち寄りました。素晴らしい作品にふれることができました。しかし、出品者の方々には大変失礼で申し訳ありませんが、私の一番気に入った作品は、窓を透かして見た景色でした(写真)。この「作品」は、展覧会会場の一番奥に見えるのですが、この「額縁入りの紅葉」が真っ先に私の目に飛び込んできました。さっそく許可を得て写真に収めさせてもらいました。
 日によって、時間によって刻々と変化するこの「絵」。自然のつくりだす美しさと、この景色を計算して窓を設計した心憎い演出。思わず「う〜ん!」とうなってしまいました。 
 
                             12月 1日(金)【調理実習】
 月めくりのカレンダーが、いよいよ最後の1枚となりました。今朝の寒さは、やはり12月に入ったことを強く感じさせました。
 昨日と今日、5年生が調理実習に挑戦しました。子どもたちは、ふだんどれだけ家庭で調理のお手伝いをしているのでしょうか?
 メニューは卵料理と野菜炒め。包丁さばきも見事?にニンジンやキャベツを刻んでいきます。多少大きさや形が不ぞろいなのも愛嬌!油を引いたフライパンで野菜を炒めますが、油の量が多かったのか、「てんぷら状態」のニンジン。でも、味付けでカバー。卵料理では、オムレツ、スクランブルエッグ、たまご焼き……いろんなものに挑戦していました。中には、フライパンの見事な返し技を披露してくれた子もいます。担任の先生の指導で、味付けもなかなかのできばえでした。(私も2クラスとも味わわせていただきました。ごちそうさま!)
 ここで学んだことを、ぜひ今度は家族のために使って欲しいですね。
 
校長室から